メダカの稚魚の飼育で、特に難易度が高く注意が必要なのは、生後2週間といわれます。
生まれたばかりのメダカの赤ちゃんはまだ1mmに満たないほどの大きさで、自分の口よりも大きなものは食べられない。
数mmの大きさとなり人工飼料を与えやすくなる生後2週間ほどまで、いかに育てられるかが、メダカを繁殖させるうえでの重要ポイントです。
稚魚の数が減る
餌となる植物プランクトンが豊富なグリーンウォーターで育ち、順調だった針子たちが、1ヶ月ほどしてから数を減らしている事案が発生しました。
網を適当に入れれば数匹入ってきたくらいに居たのが、急に、明らかに数を減らしたのです。
最終的には10匹ほどになりました。
何故だ?
考えられるのは次のようなことです。
- 餓死
- 水質の悪化
- 水温・水質の急な変化
- ボウフラなどに捕食された
- 成長度合いの違いによる淘汰
餓死…?
産まれたばかりのメダカは小さく、人工飼料の場合は小さくすり潰さないと口に入らない。注意が必要です。
しかしグリーンウォーターは、植物プランクトンのおかげで稚魚は食べ物に困らない環境。ましてや1ヶ月は経過し、成魚の餌も食べられるサイズ。
餓死は考えにくいです。
水質の悪化…?
稚魚の餓死を避けるために餌を与えすぎてしまうと、そしてその餌が大きすぎると特に、今度は食べ残しが発生して水質が悪化します。
うちの場合、グリーンウォーターでの飼育に加えて、早く大きくなった稚魚用に餌もやっていました。
でも量はそうは多くなかったはず。
実験的に小型ホテイアオイも2つ3つ浮かべていたので、富栄養化による水質悪化も考えにくそうです。
水温・水質の急な変化…?
これはあり得そう。
グリーンウォーター化は進みすぎるのも好ましくないということで、目安とされる緑茶くらいの色となるよう、時々水を部分入れ換えました。
近くにある別の飼育容器の水を足していたのですが、水温や水質の変化が稚魚にとってストレスになったのかもしれません。
また、足し水をする際の入れ方が雑すぎ、強い水流ができてストレスになった可能性もあります。
ボウフラなどに捕食された…?
グリーンウォーターは緑色につき、少しでも深い場所は視認できない。捕食者となるボウフラやヤゴが潜んでいても、まるで見えません。
グリーンウォーターの底にヤゴがいた、との報告はしばしば目にします。
もちろんこの可能性を考慮し、網で時々底を探っていたのですが、一度もボウフラなどが入ったことはありませんでした。
別容器に水ごと移したときも、発見していません。
成長度合いの違いによる淘汰…?
メダカに限らないでしょうが、同じ環境で飼っているにもかかわらず、稚魚の成長スピードには個体差が出ます。
強い子が早く大きくなり、その子ばかりが大きくなる印象。
早く大きくなった稚魚が、小さな稚魚を追っかけている様子はよく見かけますし、これが小さい子にはストレス要因になります。そりゃそうですよね。
サイズの異なる稚魚たちを混泳させていたことで、小さい子たちがストレス死してしまったかもしれません。
稚魚飼育を始めてすぐではなく、1ヶ月後に数が減っていった理由にもなりそうに思います。
以上、思い当たる問題点でした。
来年は
水質の変化がしにくい大きめの容器で
サイズが大きい稚魚を順次引っ越しさせる
ことを試してみようと思います。
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