【メダカビオトープ】水質改善のためにカキ殻を入れてみたい

ビオトープ

冬真っ盛り。
カキ(牡蠣)の美味しい季節ですよね。レモンやマヨネーズを付けた蒸しガキは、いくらでも食べられます。

そしてこのカキ殻は、アクアリウム界では水質改善に役立つことで有名なアイテム。ダイソーのペットコーナーでも売ってたりしますね^^

どういう効能があるかというと、主成分の炭酸カルシウムが水に溶け出すことでpHを上昇させ(酸性に傾いた水が中性~弱アルカリ性に)、かつ多孔性の殻が濾過バクテリアの住み家になる

水換えをしない赤玉土をしいた屋外飼育容器では、水は酸性に傾いていきますから、相性が良いんじゃないかと考えました。

実はダイソーのカキ殻も買ったのですが、緑のネット入りなので、そのまま睡蓮鉢に入れると目立って仕方なかった(笑)。
濾過器で使うなら、全然問題ないんですけどね。

カキ殻が手に入る冬場をじっと待っていました。
カキ殻のあの色合いやフォルムがとても好きなので、水質改善はどっちでもいいくらいですね。なんのために、入れてみようとしてるのやら。

ただし、カキ殻は誤った使い方をしてしまうと逆にメダカにとって害になってしまうので、注意が必要となるっぽいです。
注意が必要なのは、次の二つです。

  • pH(ペーハー)ショック
  • アンモニアショック

カキ殻によるpHショック

メダカは水質の変化に強い魚です。弱酸性から弱アルカリ性まで対応して生きていける。しかしそれは時間をかけて徐々に変化していった場合で、急激な変化には大きなストレスを受けます。

特にpHが上がる(酸性→アルカリ性)には弱いらしいんですね。最悪の場合、死んでしまいます。

なのでいきなり大量ではなく、少しずつ入れて様子を見るのがよい。
また砕かれたものの方が溶け出すのも早いようで、注意が必要となります。

カキ殻によるアンモニアショック

メダカに餌をあげると、排泄物や食べ残しから有害なアンモニアが発生します。

これを底土などで繁殖しているバクテリアが分解し、毒性が少なめの硝酸塩へと変えてくれるのですが、厳密に言えばバクテリアが分解するのは「アンモニア(猛毒)」ではなくって、アンモニアが水に溶けて変化した「アンモニウムイオン(わりと無害)」。

アンモニア(NH₃)は水に溶けやすく、水に溶けると即座に水素イオン(H+)と結びついてアンモニウムイオン(NH₄+)となる・・・ そういえば高校あたりで習った気もします。

ポイントとなるのは、アンモニアがアンモニウムイオンに変化する量は、pHによって違うこと

水質が酸性側に傾くほどに水素イオンが豊富になるので、アンモニウムイオンになる比率も増え、アルカリ性になるほどに水素イオンが不足するので有害なアンモニアのまま水中に残るというんですね。

酸性:水素イオンが豊富 → アンモニウムイオンを多く作る → アンモニアが水中に残る量が減る

アルカリ性:水素イオンが少ない →アンモニウムイオンが不足 → アンモニアが水中に残る量が増える

カキ殻を入れる目的は、酸性に傾いた水質を中性に戻すことですが、大量のカキ殻を入れてしまうといきなりアルカリ性に傾きかねず、アンモニア濃度が上昇してメダカに健康被害を及ぼしてしまう・・・

pHとアンモニアの両方のショックの点から、カキ殻を入れる際は少しずつ様子を見ながらにしてみます。

また、アンモニアは水温が上がるほどに水に溶けにくくなり、アンモニウムイオンの比率も下がる(アンモニア濃度が上がる)ので、夏場にカキ殻を使用するのは危険なようです。

調理したカキ殻は使用できない?

一般に販売されているアクアリウム用のカキ殻は、そのための処理をしたものであって、食用のカキ殻を水槽に入れるのは止めた方がよい、との情報も目にします。

焼き牡蛎にしたりしたようなカキ殻だと、問題があるようです。

うちのは蒸しガキなので、大丈夫?
とりあえずは
丹念に水洗いして→
天日干し(1週間)→
煮沸消毒→
天日干し

で試してみようかと思います。
海で拾ってきたものもあるので、そちらをまず投入してみようか。

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