【メダカビオトープ】メダカの餌と、与え方

ビオトープ

メダカの特徴の一つに、「胃がない」ことがあります。

【メダカビオトープ】丈夫な日本メダカはこんな魚 ― 知ってると役立つ飼育知識
メダカは古来から日本にいる丈夫な魚ですが、特徴などを知っている方がより元気に飼育できますので、まとめてみました。

胃がない、これは餌を与えるうえで考慮すべき重要な要素です。食べたものを貯めて消化することがないので、適した食べ方はおのずと“少量×回数”になってきます。

多すぎるよりは、少なめで

メダカの餌は1分~2分で食べきれる量を、1日2~3回に分けて与えるのが理想です。

元気なメダカは食いつきが良く、少量ならあっという間に食べ尽くしてくれます。10秒くらいでなくなるので、入れて食べ終わるのを待ってまた入れることを数回繰り返します。
餌を食べるメダカはかわいいので、エンドレスになりがちですが、どこかで区切りを付けます。

大事なのは、食べ残しが出ない量であること
食べ残しが沈んで溜まってしまうと、それらが腐って水質を悪化させます。
また、餌の量が多いと水が“富栄養化”し、アオミドロの発生要因にもなる。

餌は多すぎるくらいなら、少ない方が良い
このスタンスでよいです。

底土があり、水生植物が植わっている環境であれば、水中に食料となる微生物がいるでしょう。数日、人による給餌がなくても、メダカは死んだりしません。痩せるかもしれないけど。

毎日メダカを観察していると、痩せてきたな、とか分かるようになるので、もう少し太ってほしいと思えば量や回数を増やす(朝だけだったのを午後も与える)など調整してみましょう。

水温が下がるときは注意

メダカは食べたものを腸で消化するのですが、この時に水温が関わってきます。
魚は、外部の温度で体温が変わる変温動物です。水温が適温より下がっても、上がっても元気がなくなる。
メダカは丈夫な魚とはいえ、それでも食物消化に向いてない水温はあります。

秋~春:

水温が低いと消化が悪くなるので、日が差して水温が上がり、メダカの動きが活発になってから与えるようにしましょう。
夕方以降も水温が下がってくるので、控えた方がいいです。
屋外飼育の場合、冬は給餌しません。

夏:

高温すぎても食欲は落ちますから、夏場は逆に暑すぎる時間帯は避ける。朝早くと夕方以降がいいです。

【メダカビオトープ】季節別のエサの与え方
メダカは変温動物なので、活動量は水温に大きく影響されます。屋外飼育の場合は気温で水温が上下しますから、季節によって、また同じ日でも天気や時間帯によってメダカたちの食べっぷりも異なり、エサの与え方も対応させる必要があります。

餌の種類

野生のメダカは、小川や田んぼで水中を浮遊する微小生物(プランクトン。動物性と植物性がある)を食べて生きています。ミジンコやケイ藻などです。

もう少し大きな、ミジンコやボウフラ、アカムシも食べます。エビの幼生も食べる。目の前を泳いでいれば、自分たちの稚魚も食べます。口に入りそうなものはとりあえず入れてみる、そんな感じです。

人工飼料

一般的なメダカの餌といえば、この人工飼料です。
ペットショップやホームセンターで、手ごろな価格で買えるので便利。
最近は「産卵用」「繁殖用」として栄養価の高い餌が各種出ていますし、「稚魚用」にパウダー状になっているものもあります。

メダカは水面に浮いているものをよく食べるので、水に浮くタイプの餌を選びましょう。

稚魚、とくに生まれて1ヶ月くらいまでのメダカは小さくて成魚用の餌は口に入らない。すり鉢や指で潰してから与えると良いです。

生き餌

メダカは生き餌を好んで食べます。自然界の食べ物ですから、そりゃそうですよね。

ボウフラ:

うちでよく与えているのが、水を汲み置きしているバケツに発生する蚊の幼虫ボウフラです。
スポイトで捕って、メダカたちの前に入れてやると、瞬時に食いつく。子どもにこれをやってもらうと、すごく楽しんでいます。

難点は、毎日たっぷり与えられるほどにはボウフラも発生しないこと。蚊にとっては特別なプレミアムフードですかね。
餌にしようとして、忘れて時期を逃すと蚊になってしまうので要注意!

睡蓮鉢のボウフラ対策としてのメダカは有効です。
※ただし、針子サイズの稚魚はボウフラに補食される可能性あり。

ミジンコ:

動物性のプランクトンで、抜群の食いつきです。

稲を育ててみようとして田んぼの土をもらってきて、水を張っていたら、ミジンコが大量に発生していて驚いたことがあります。

ミジンコが良いのは、個人で繁殖が可能なこと。増えても人工飼料のように水を汚すこともありませんし、繁殖に挑戦してみるのもいいでしょう。

グリーンウォーター:

日光の当たる場所に水を汲み置きしていると、1~2週間で緑色の水になります。植物プランクトンが大量に繁殖したことによるものです。

メダカは雑食なので、タンパク質だけでなく植物プランクトンを食べても生きていける。
少なくとも稚魚にとってのグリーンウォーターは餌の中で暮らしているようなものなので、成魚と同じ大きさのものが食べられるようになるまでは非常に有効な環境です。

掃除部隊としての巻き貝やヌマエビ

コケ、アオミドロ対策として飼育容器に入れる巻き貝やヌマエビたちは、メダカの餌の食べ残しの処理部隊としても役立ってくれます。

エビなんてわりと積極的に餌を食べに来たりしますから、キミの餌はコケだろうとツッコんでしまう。一緒に飼っておくことをおすすめします。

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