メダカは様々な環境に適応する丈夫な魚なので、飼育容器の選択肢は幅広いです。
なんならペットボトルでも飼っていける。
僕の知り合いには、平皿で飼育されているイタリアンレストランさんもいます。
水槽、睡蓮鉢、プラスティックケース、タライ、発泡スチロール箱、衣装ケース、プランター etc… 水が漏れない容器であれば、ほぼ飼育可能です。
容器は小さいより大きなものが楽
しかし飼育の難易度、つまり「どれだけ日頃の手間(水換えなど)を少なくしてメダカの死亡率を減らすか」においては、水量が多い方が楽です。
理由は、水量が多い方が水温の急な変化が起こりにくく、水質の悪化も遅いからです。飼育容器が大きいことによるメリットは以下になります。
- 水換えが不要・または稀(水質悪化がしにくい)
- たくさんの匹数で飼える(水量が多い)
- 植物を複数植えられる(広い)
- エアーレーション不要(表面積が多いことで酸素を多く取り込める)
広々と泳ぐスペースがあり、飼育密度が低く、植物が隠れ場所や落ち着きを与える環境の方が、メダカたちも健康で長生きしますよね。
初心者の時ほど、余裕のある水量で飼育することをおすすめします。
おすすめの飼育容器
メダカの飼育容器で大事なのは、深さよりも広さです。
底土を敷けるくらいの深さがあれば、表面積が大きな方が、酸素をたくさん取り込めるからです。
トロ舟
左官屋さんなどがセメントなどを混ぜたりするのに使う、トロ舟(あるいはタフ舟)。
工事現場品質なので非常に丈夫で、5年は保つそうです。地面に埋めてしまえば、さらに耐えて8年ほど?
ホームセンターにて売っているので入手もし易い。
深さもちょうど良く、浅くて広く丈夫、と三拍子揃ったメダカの飼育容器になります。
短所は、かわいくないことですかね。
睡蓮鉢
こちらもメダカの飼育容器として一般的。
ゴールデンウィーク頃から夏にかけて、ホームセンターの入り口周辺に特設コーナーがよく設けられてます。
こちらはデザインが風流なものが多い。玄関先に置けば、おしゃれな水辺となります。
おすすめはチャームさんで販売している、プラスティック製の睡蓮鉢。直径40cmながらも軽量、厚みもあり、さらにお手頃価格というすばらしさです。
発泡スチロール
海産物が入っているような発泡スチロールの箱も、メダカの飼育に適しています。
一番の長所は、保温性に優れていること。
急な温度変化には弱いメダカも、発泡スチロール容器ならば温度変化を緩やかにできる。特に冬場はこの容器の良さが発揮されます。
軽さも長所。そして安価。
顔なじみの魚屋さんなら、無料で譲ってくれるかもしれませんし、知り合いにもらえるかもしれません。
一方で耐久性はないので、長期間の利用には向いていない。見た目も、まあ発泡スチロールです。
稚魚の飼育などは、とても向いてると思います。
繁殖用に専用のケースも販売されているので、利用するのも良いでしょう。
タライ
こちらも水を入れて使うことを前提としていますので、水漏れの心配不要、かつ表面積が広く深さもちょうど良い感じです。
チャームさんにはタライっぽくない角型も販売されているので、おすすめです。
ペットボトル
わが家で一番過酷な飼育容器がこちら・・・
ペットボトルに稲を植えていたことがあり、発生するボウフラを食べてもらおうとメダカを入れたのが始まりなんですが、それから1年以上、暮らしてもらってます。このまま冬越し。
水量が少なく、厳しい環境ですが、微生物がよく発生する田んぼの土を使っているのが、良いのかも。
そろそろお役御免として、睡蓮鉢に戻ってもらおうかな。
日当たりの良い場所
飼育容器の置き場所によって、メダカの健康度は違ってきます。日光の当たる場所で飼っているメダカは、活き活きとしているんですよね。
人と同じで、メダカも日の光に当たることで健康で病気にかかりにくくなります。昼間と夜のメリハリができるのもよい。
水質を安定させる水性植物の成長も促しますし(アオミドロは困るけれど)、日光はホームビオトープの健康な運営に不可欠な要素です。
注意する必要があるのは、夏場の直射日光。
夏の直射日光によって水温が30℃を超えることはざらですから、飼育容器を木陰に置く、ヨシズを立てかけるなどして日陰を作ってあげましょう。
午前中だけ陽の当たる場所があれば、理想的です。
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