みなさん、メダカを人為的に増やしたい時、卵をどのようにして採っているでしょうか。
人工の産卵床?ホテイアオイ?
こちらは採卵場所にたいへん優秀なウィローモスを、新たに採りに行って来た話です。
ウィローモスとは
ウィローモスとは、アクアリウム界隈では非常にメジャーな水生コケの総称です。
細かい葉がもじゃもじゃと茂り、それなりの摩擦もあるので、メダカにとっては卵を産み付けやすい様子。
スポンジ製の産卵床と並べて置いていると、ウィローモスのほうによく産み付けられています。
ものに活着する性質があり、用水路などに自生していることも。
産卵床としてだけでなく、稚魚やエビたちの隠れ家にもなるので大活躍してくれます。雰囲気が良くなるのもいい。
川へ
今回は子どもたちも連れ、自宅から少し行ったところにある川に行って来ました。川の途中にあるコンクリートの構造物(床止め?)にウィローモスが自生しているのです。
こういうところ。
この隙間の水面近くに生えています。
今はまだ水位が低く、乾燥しています。
水に浸けると復活するので、少しだけ剥がして採取しました。根こそぎ、とかは絶対にダメ。
日本の在来種であるクロカワゴケは絶滅危惧II類に分類されているので、見付けても採取しないようにしましょう。
清流の岩などに着生しているそうです。
こういうところにはヌマエビも棲んでいます。
睡蓮鉢の掃除役にと、こちらも採取。
子どもたちはエビ捕りに夢中です。楽ちん^^
よく洗ってから使う
採取したウィローモスは、そのままだと高い確率でなんらかの生物の卵などが付いていますから、水洗いします。
バケツに入れてすすぐこと数回、土や枯れ葉などを落としていきます。
そして数日間放置です。
ウィローモス派になった経緯
僕は最初の頃は、おなかに卵を付けているメダカを網で捕まえ、その網にスポンジで作った産卵床を入れて採卵をしていました。
この作業、けっこう面倒くさいんですよね。
メダカたちも、何度か捕獲されているうちに「あ、これは捕まる」と警戒するようになります。これが寂しい。
採卵作業をしなかったメダカたちは飼い主を警戒することなく、ものすごく寄ってきてかわいさ満点なので、これを失うのは勿体ないのです。
ホテイアオイを浮かべておけば良いようですが、自分の睡蓮鉢はホテイアオイ気分じゃないし・・・ スポンジの産卵床は、うちのメダカにはいまいち人気がない・・・
そこで登場したのが、ウィローモスです。
彼ら、優秀。
さすがに天然の植物は産みやすいんでしょう、毎日卵が産み付けられています。
ヌマエビの隠れ家にもなりますし、丈夫で増えていくし、おすすめの植物です。
こちらの睡蓮鉢でもウィローモスが活躍してます。
15匹のメダカたちが暮らし、毎日順調に産卵中。一緒に自作の産卵床も入れていますが、ウィローモスがあるとほぼ使われていません。
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