メダカの飼育、特に「針子」と呼ばれる生まれて間もない稚魚のために好い水が、食料になる植物プランクトンが大量に繁殖した「グリーンウォーター(緑水/青水)」です。
いつでも食事が可能な水の中で暮らすことにより、針子の主な死因である餓死を避けることができるからです。
グリーンウォーターの作成方法は、そう難しくありません。
なにかしらの容器に水を汲んで、日当たりの良い場所に置いて数日待つ。水は自ずと緑色になっていきます。
しかしながら、上手くいかないケースも発生する。僕がよく失敗したのは、緑色にならないことです。
緑色から黄色(茶色)に変化
恥ずかしながら、よく黄色くなりました(汗)。
最初から黄色い水になることもありますし、一度緑になったのに黄色(茶色)く変色してしまうこともあります。
もっと黄色くなることもあります。
こちらの発泡スチロール容器は、10日ほど前は下のような色をしていたのです。
色の違いは水の中にいる葉緑素を持った植物プランクトン(緑藻類)の量の違いで、彼らがなんらかの原因で死亡した、そして茶色い珪藻類が増えた、動物性プランクトンが増えた、バクテリアが云々・・・といくつかの理由があるようです。
ちなみに上の写真の水は、一度黄色くなってしまった水を掃除した後、別のグリーンウォーターを足すことで緑に無理やり戻したものです。
でもまた黄色くなってしまいました(そのまま緑で定着した容器もあります)。
環境は悪化している
問題はその緑藻類が何故減ったのかですが、うちの場合はほぼ間違いなく、掃除不足による環境の悪化・・・ 水が黄色くなってくるときは、いつも底にゴミが沈殿しています。
メンテナンスが行き届かず、排泄物などで水が富栄養化して緑藻類が死に、珪藻類が増えた模様。
黄色(茶色)くなってしまった水にはメダカの食料となる植物プランクトンがいないわけですから、食料としての効果は期待できないばかりか、水質が悪化していてメダカたちにとって好い環境ではありません。
掃除をして水換えが必要です。
その後、別のグリーンウォーターを足すことで再び緑になるかもしれませんが、最初から作り直した方が無難だと思います。
水を緑色にする植物性プランクトンはメダカの排泄物に含まれる有害な物質を栄養分として吸収してくれ、水は汚れにくくなるのですが、やはり限度はありますね。。
水量は多めが好ましい
浅く水量が少ない容器でグリーンウォーターを作っている時、黄色くなる傾向が高いと感じています。
具体的には、浅めの発泡スチロール容器。近所のスーパーにて無料でもらえたので、深さよりも表面積を優先して使っていたのですが、何度も黄色くなってしまいました。
容器内の稚魚の数が多い(=排泄物が増える)、餌の与え過ぎなどによる水質悪化の影響は、水量が少ないほどに出やすい。大きめの発泡スチロールやタライなどでグリーンウォーターにするのが好ましいです。
深さ>表面積?
ただ、グリーンウォーターに関しては、水量が少なくても深さのある容器の方が上手くいくように思います。
下の写真は幅30cmほどの発泡スチロール容器ですが、雨水が混入しても黄色くなりません。100均のバケツも同様です。
深くなると、発生したボウフラを見つけにくいんですけれどね・・・
1年以上が経過。数日に1回程度の餌やりでも、メダカたちは元気そうです。
緑の膜が張った
グリーンウォーターを巡っては、「緑の膜が張る」現象も発生しています。
詳細は以下のリンク先を参照ください。
まとめ
グリーンウォーターはメダカの稚魚、特に生まれて間もない針子たちが餓死するのを防ぎ、同時に餌やりの手間を減らすことを可能にしますが、水質の悪化などで黄色や茶色に変化することもあります。
黄色くなってしまうと緑に戻すのは難しいので、新たに作り直す方が良いでしょう。
水質悪化が原因ですから、容器の状況をよく観察し、汚れてきたと感じたら掃除や水換え。水が汚れにくいように、大きめで深さのある容器を用いるのが好ましいです。
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