ごく小さな、狭小スペースといわれる庭ではあるけれど、好きな雑木を植えて木陰を作りたい。できれば野鳥にも訪問してほしい。
そう思っていた僕が出会ったのが、
『ホームビオトープ入門 生きものをわが家に招く』という本でした。
ここで紹介されていた、庭に食物連鎖の生態系を作るという提案。
多くの生きものを呼び込むためには、家の周囲や庭に●生け垣 ●菜園 ●花壇 ●ミニ林 ●水辺 ●草地 ●石積みなどのエコスタック
の7つの環境を作ることが必要と説明されています。
すてき。
でも現実としては、なかなかこの7つを揃えるのは難しい。そこでメダカを飼っている容器の他に、実現可能なエコスタックを意識して作ることにしました。
エコスタックとは
エコスタックを検索してみますと、この言葉は和製英語だそうです。
一般的でもなく、検索結果もさして多くない。土木関係のページで、環境保全の一環としてエコスタックを作りましたよ、みたいなのばかり見つかります。
山林を開発した代わりに、伐採した木を積み上げたりしている事例が多いです。
ホームビオトープでのエコスタックは、剪定枝やブロック、石などを集めて積み重ねて作ります。
●剪定枝や落ち葉を集めれば、ミミズやダンゴムシ、ムカデ、トカゲなどの家になる。
●石を積み重ねれば、トカゲやコオロギ類の住み処になる。テントウムシの越冬場所にもなる。
ゴミとして捨ててしまうような枝や石が、“小さきものたち”の家や越冬地として活用してもらえるわけです。
それほど場所も取りませんし、これなら出来そう。
ということで、後片付けをし忘れた感を出さないように気を配りながら、庭の各所に枝や石・ブロックを積んでいます。
わが家のエコスタック
ご覧に入れるのは少々恥ずかしいですが、うちの庭のエコスタックはこのようにしてます。
毎年、多量にでる剪定枝の一部を積み重ねたもの。
剪定枝は本当にたくさん出るので、他所でもゴミとせずに積んでます。剪定後はけっこうなボリュームですが、冬になる頃にはもう小さくなってますね。
こちらは、コナラの根元。
ゴミにするのではなく、カナヘビ(トカゲ)やテントウムシなどの越冬場所に役立っているかも、と思うと嬉しいじゃないですか。
花壇の土留として買ってきた自然石風のブロックも、石などと合わせて積んでいます。ポイントは隙間を残し、“小さきものたち”の入る場所を作ることです。
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