【メダカビオトープ】近所の田んぼで採取したウリカワを植える

ビオトープ

近所に毎年ウリカワが姿を現す田んぼがあります。
このウリカワは草丈が程よく、夏に咲かせる白い花もかわいい。「水田雑草」のなかでも好きな植物です。

こんな植物:ナガバオモダカに似ている

ウリカワ(瓜皮)はオモダカ科の水生植物で、いわゆる水田雑草です。
水田や湿地に生息。
ロゼットから長さ10~15cmほどの線形葉を伸ばします。
夏(7月~9月)に咲かせる小さく白い花が可憐です。

小さいうちは同じオモダカ科のオモダカとの区別が難しいのですが、オモダカは成長すると葉が矢尻のようになるのに対し、ウリカワはまっすぐなので明確に見分けが付きます。

ウリカワとして紹介されているものでも、実際は北米原産のナガバオモダカであることがあります。たしかに上の写真ではよく似ている。

ナガバオモダカの水中葉

近年は減少傾向

小型で白い花を咲かせることから、ビオトープの前景草として使えるウリカワ
田んぼに群生している白い花は、部外者とすれば魅力的なのですが、農家の方たちからすれば養分をたっぷりと横取りする(収穫が3割も減るらしい)ので厄介な存在です。

日本全国に分布し、強い繁殖力を持つウリカワですが、「強害草」に指定され、除草されてきた結果、近年はあまり姿を見ることがなくなっているようです。

たしかにうちの近所でも、このウリカワを見かけることはあまりありません。毎年ウリカワがたくさん咲いているその田んぼは、セリやイグサ類など、抜かれた雑草が横に大量に置かれている。除草剤があまり使われていないのでしょう。

薬を用いる田んぼに比べて、草引きなどの手間はずいぶん増えているのは間違いない。いろんな種類の植物が見られる、好きな田んぼの一つです。

上手く増やせたことがない

ランナーから出来た新しい株

塊茎で繁殖。白い地下茎(ランナー)を伸ばし、その先端に新しい芽(球根)が出て株になっていきます。繁殖力は強め。なので田んぼでは密生しています。

このウリカワ、多年草で栽培難易度は「容易」だそうですが、わが家での越冬はまだ成功していません(なので毎年採取している)。

田んぼの水深が浅いところに生えているウリカワ。
植え付けた容器の水深が深かったのが、年越しできない原因でしょうか。今年は水深が浅めの睡蓮鉢で試してみます。
あるいは、夏に採取してくるので、植え付けの適期を逃している?

植えてみました。さて、上手く根付いてくれるかどうか。

つっつくメダカたち

茶色の根は傷んでしまうので、洗って取り除きました。白い根が残っているところ。このままでは根付きにくそうなので、数株はしばらく浮かべて様子を見てみます。
ヒメダカたちが、なんだなんだと突っついている^^。

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