【メダカビオトープ】季節別のエサの与え方

ビオトープ

寒くなってきたある日、いつものようにメダカにエサを与えていて、「おや、今日は食いつきがいまひとつだな」と思う時があります。

メダカは変温動物なので、活動量は水温に大きく影響されます。
屋外飼育の場合は気温で水温が上下しますから、季節によって、また同じ日でも天気や時間帯によってメダカたちの食べっぷりも異なります。

メダカの食欲・活動量に合わせてエサの与え方も変えていく必要があります。

以下はわが家(兵庫県南部・平野部)での例です。

■基本は少しずつ、複数に分けて

どの季節であっても、一度に飼育容器に投下する餌の量が多くならないように注意します。

水温によって食べっぷりが異なるので、最初に入れる量は少なめにして、食べきったら次を入れる。
1分経っても水面にエサが浮いているのは、多いと感じます。
入れたらすぐになくなってしまう(30秒以内)くらいの量を、何度か入れるようにすると食べ残しになって水を汚す危険が減ります。

秋以降は特に注意が必要になります。

■秋(要観察)

10月下旬あたりからは肌寒い日が増え、立冬(11月7日頃)を過ぎると曇りの日などは日中も水温が20℃を下回ってきます。

メダカたちは警戒心が増すのか、これまでのように寄ってきてくれなくなり、こちらの影が見えると水草などに隠れてしまう
水温が低い午前中は底の方に身を潜めているので、姿も見えません。
そうなるとエサを入れても食べに現れないので、朝の給餌はしない方がよいです。

10月以降は水温が上がってくる頃から、水に沈みにくいエサを、少しずつ様子を見ながら与えていくように変えています。

エサを与える際に、稚魚にするように指で少し潰してあげると、沈みにくくなって良いかもしれません。

11月でも晴れてよく日光が当たる時は、まだ水温が20℃を超え、メダカたちもそれなりによくエサを食べます。
そういう時は様子を見ながら気持ち多めに与えています。

秋は水温低下に伴いメダカの活動は低下するので、食べっぷりを見ながら餌を減らしていく

■冬(我慢の時期)

晴れた日中でも水温が15℃に届かなくなると、メダカはもうあまり水面に姿を現しません。
ここで「おーい元気かー」と水底をいじったりしてはいけない。なるべく刺激をしないよう、そっとしておきましょう。

それでも晴れて暖かい日は水温が上がりますので、水面近くで日光浴をしていることもある。
そんな姿を見かけると、つい指先でほんのひとつまみエサを入れてしまいます。

消化不良を起こしてもいけないので、あくまでも微量・・・ 食べ残るようだったら沈む前に回収です。

厳冬期はただただ我慢の日々。
メダカたちの体力を信じて待ち続けます。

厳冬期はほぼ絶食。晴れて暖かい日は微量なら与えていいかも。我慢の時期。

■春(活動開始)

厳しかった冬が終わり、陽差しが暖かくなってくると、それまではあまり動かず体力を温存していたメダカたちの活動が活発になります。

一つの目安とされる水温の15℃になれば普通にエサを食べますし、朝と昼の2回与えられるようになってきます。
春分の日を過ぎて13時間の日照時間があれば産卵も見られるようになるでしょう(本格産卵は5月から)。

この頃からはメダカたちの警戒心も薄れ、エサちょうだいの舞いを見せてくれるようになります。
入れたそばから食べてくれるので、飼育者にとって幸せな季節の到来です。

とはいえ水温が上がると、食べ残しは腐りやすくなります。一度に与える量が多くならないよう、少しずつ食べきったのを確認してから追加で与えていきましょう。

春以降のメダカは活発。入れたそばから食べてくれるが、与えすぎには注意。浮いているエサがなくなってから追加投入。

■夏(高温注意)

メダカたちの食欲は旺盛。産卵のためにたくさんのエネルギーを必要としていて、食べっぷりが気持ちいいので、朝、昼、夕と3度与えたりもします。

ただしエサの与えすぎは飼育水の富栄養化を招き、アオミドロの大量繁殖につながるので注意が必要です。

屋外飼育の場合、底土があって水草があり、安定している飼育容器ならば人工飼料を与えなくてもメダカは元気にしていますので、富栄養化してアオミドロだらけになるくらいならばエサは控えめでいいかも。

アオミドロ掃除が億劫になって放置してしまった経験もあるので(反省)、痩せていないかを注意しながらぼちぼちでいってます。

水質が悪化しやすい季節。食欲旺盛なのでエサをたくさん与えてしまうが、飼育水が富栄養化しないよう注意する。

 

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